なかなか見つからなかったのですが、
Wi-FiのLANにこだわらなければ意外な方法がありました。
とりあえず、Androidのスマホ2台でならできました。
たぶんAndroidのタブレットでもいけます。
(条件はAndroid4.0以上でWi-Fi Directが使えること)
あ、まずはこれってどういうシチュエーションなの?っていうのを説明すると、
例えば海外の工場などで数十メートル離れている相手と、
インターネット接続を使わずにチャットしたい、できれば通話したい、さらにできればビデオ通話がしたいというシチュエーションです。別に工場じゃなくてもよいですが。
普通に考えて、モバイルルーターや現地SIM、ネットにつながるWi-Fiなどのインターネット接続があれば、Skypeなどを使って接続ができます。
しかし、モバイル通信は、速度が遅いとか、電波が弱い工場内などでは結局使い物にならないと予想できます。
しかも、モバイルのデータ通信を消費するので、料金とかデータ量制限が気になります。
ネットにつながるWi-Fiがあれば簡単ですが、ホテルでもなければ、そんなに簡単に借りれるものでもないですよね。
それなら、Wi-Fiの構内LANを作る環境は用意できるから、そのWi-Fiにスマホ2台を接続して、スマホ同士で通話できないかなと考えていました。ということです。
で、Wi-Fiの構内LANで考えて探すと、結局なんかテレビ会議システムを導入するような難しい方法しか見つからなかったんですよね。
簡単な方法はないかと考えると、中国のデモの時に活用されたとニュースになっていたFireChatのBluetoothを使う方法を思い出しました。
でも、たしかFireChatはチャットしかできず、通話はありません。そして不特定多数の相手でなくても良いので方向性が少し違います。
少し言葉を変えて検索していると、Wi-Fiで直接接続するというWi-Fi Directというキーワードが出てきました。
言葉は知っていましたが、使ったことがないものでした。Wi-Fi接続で直結できるなら性能良さそうです。
で、見つけたのが
P2P Video Callというアプリ。
最初にAndroidの設定で、Wi-Fiの中の詳細設定でWi-Fi Directという項目から、2台を接続できるようにしておきます。
→ → →
歯車アイコンから設定に入り、
Wi-Fi → 詳細設定 → Wi-Fi Direct と進みます。
2台ともこの画面に来ると相手のデバイスが表示されるので、タップして招待して接続します。
2台がWi-Fi Directで接続可能になって、両方のスマホでP2P Video Callを開くと、呼び出すことができるようになります。相手側が画面を閉じてしまうと呼び出せないので注意です。
P2P Video Callは、ビデオ通話だけが可能で、映像の遅れは少ないですが、声は2秒くらい遅れます。
なので、映像で相手の口が動いているのはすぐに見えますが、声はその口より遅れて聞こえます。いっこく堂の芸みたいな感じ。
ビデオ通話が始まってからビデオカメラマークを押せば、映像が相手に送られなくなり、声の遅れが1.2秒くらいまで速くなります。
マイクボタンを押せば声を止めることができます。
P2P Video Call - Google Play の Android アプリ
ビデオ通話ができるなら、他のアプリで声だけの通話ができないか探してみました。
すると見つけたのがWi-Fi Direct Walkie Talkieです。
Walkie Talkieってなんだ?と思って調べたら、トランシーバーのことだそうです。
そうだ、トランシーバーみたいなことがしたかったんですよね。
こちらは、画面にメガホンのマークがあって、このボタンを押しながら喋ると相手に聞こえます。
メガホンマークを押すとザザーッと音がして、トランシーバーの喋り始めっぽい質感が出てます。
音声だけだからか、遅延が少ないので喋るにはちょうど良いアプリです。
声の遅れはだいたい1秒くらいです。
こちらは、紙とペンのマークを押すと一応かんたんなチャットウィンドウも使えます。
ログが残らないのでおまけ程度です。
Wi-Fi Direct Walkie Talkie - Google Play の Android アプリ
上の2つのアプリは、ビデオ通話のときと同じで、相手の声が電話の時のスピーカーから出てこないです。
顔をスマホから離して、画面を見る状態で通話するスタイルでした。
これだと、スピーカーの音量を上げてやらないと相手の声が聞こえないので、使いにくいと思うかもしれません。
電話と同じスタイルで耳に当てたところにあるスピーカーから音が出るアプリがあります。
BlueFi Phoneです。
このアプリはBluetoothとWi-Fiが使えます。(Wi-Fi Directではありません。)
BluetoothでペアリングしていればBluetoothで通信して電話になります。
Wi-Fiは相手のIPアドレスを指定してやれば接続できるようです。
Bluetoothでペアリングしている場合、BluetoothがONになっていれば、相手がアプリを開いていなくても呼び出すことができます。
BlueFi Phone - Google Play の Android アプリ
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