2022年10月12日水曜日

Nexus5にAndroid10とAndroid11を入れる

いくつかのサイトで解説が書かれていますが、私もNexus5にAndroid10、Android11を入れる方法のメモを書いてみます。

個人的にわかりにくかった部分や、各手順の意味の備忘録も含めて書いてみます。

crDroidがホルスの目のロゴの画面から進まない現象も回避方法がわかりました。

イメージしやすいような言葉で解説しているので正しい表現ではないと思います。

あと、自己責任でお願いします。


まずはまとめ

1. adbコマンドとfastbootコマンドを使えるようにする
2. USBドライバをインストールする
3. Nexus5の開発者向けオプションを有効化する
4. USBデバッグを有効化する
5. ブートローダーを起動する
6. ブートローダーアンロックする
7. カスタムリカバリー(TWRP)を入れる
8. リパーティションを実行する
9. カスタムROMをインストールする
10. Open GAppsをインストールする
11. OS起動


では、詳しく書いていきます。



1. adbコマンドとfastbootコマンドを使えるようにする

PCのコマンドプロンプトでコマンドが使えるようにしておきます。

https://developer.android.com/studio/releases/platform-tools

ここにアクセスして、WindowsのPCを使っているのでfor Windowsを選びました。

Zipを展開するとadb.exeとfastboot.exeが入っています。

しなくても良いですが、adbのパスを通す設定をしておきます。
・Windowsアイコンを右クリックし、システムをクリック。
・システムの詳細設定をクリック。
・環境変数をクリック。
・Pathを選択して編集をクリック。
・新規をクリック。
・新しく追加された項目に、adb.exeのあるフォルダのアドレスを入力。
・OKを押して決定。

コマンドプロンプトを開いてadbと入力して、オプションのリストが表示されればパスの設定が完了しています。



2. USBドライバをインストールする

USBケーブルをスマホとPCで接続してコマンドを送るのですが、ドライバがないとコマンドを送ることができません。ドライバをPCにインストールします。

https://developer.android.com/studio/run/win-usb

ここにアクセスして、USBドライバをダウンロードします。Zipを展開しておきます。

デバイスマネージャーでNexus5をみつけ、右クリックしてデバイスドライバの更新。参照してドライバを検索からZip展開したドライバのフォルダを指定すればインストールされます。



3. Nexus5の開発者向けオプションを有効化する

Nexus5のUSBデバッグを有効化するための手順です。スマホで操作します。
設定→端末情報→ビルド番号を7回タップします。



4. USBデバッグを有効化する

USBデバッグを有効化するとUSB接続でPCからコマンドを送ることができるようになります。
開発者向けオプションのなかのUSBデバッグを有効化します。



5. ブートローダーを起動する

スマホにもPCのBIOSと似た感じで、裏画面のような起動方法があります。

一度Nexus5の電源を切り、ボリューム下キーと電源キーを押しながら起動するとブートローダーが起動します。お腹を開いたドロイドくんが表示されます。



6. ブートローダーアンロックする

本来はロックされているのですが、コマンドを送ってアンロックすることで、OSをいじる権限が手に入ります。

ブートローダーの画面の状態でPCとNexus5をUSB接続し、PCのコマンドプロンプトで

fastboot oem unlock

と入力します。

すると、Nexus5の画面にUnlock bootloader?というメッセージが表示されます。

音量キー上下で選択をYesに移動し、電源キーで決定します。

すると、ブートローダーの画面に小さい文字でLock Stateがunlockedと表示されます。



7. カスタムリカバリー(TWRP)を入れる

カスタムROMをインストールするためのソフトという感じです。

ファイルを選んでOSのインストール操作ができます。OSとブートローダーの中間のような立ち位置ですかね。

https://twrp.me/lg/lgnexus5.html

ここからNexus5用のTWRPをダウンロードします。

https://androidfilehost.com/?fid=4349826312261688236

ここにも別のTWRPがありますが、こちらは再起動を繰り返す状態に入ってしまったので上の方がいいかもしれません。

TWRPはimgファイルとして使うので、Zipでダウンロードしたら展開しておきます。

先程のアンロックした状態のブートローダー画面で、コマンドプロンプトから、

fastboot flash recovery  [ダウンロードした TWRP ].img

と入力します。

処理はすぐに終わるので、音量キーでRecovery modeを選択して電源キーでリカバリーモードで起動します。



8. リパーティションを実行する

システム領域に使うパーティションのサイズを変更する作業です。OSが大きいとシステム領域を大きくしないと入り切らずにエラーになるので、拡張する感じです。

https://androidfilehost.com/?fid=4349826312261690032

ここにアクセスし、リパーティション「hh_repartition+to+2go.zip」をダウンロードします。これを使うと2GBにリパーティションされます。

リパーティションからはZipファイルをそのまま使うので、展開しないでおきます。

Nexus5の方は、リカバリーモードで起動したら、TWRPの画面が表示されます。

この状態でPCとUSBで接続すると、エクスプローラからファイルを転送できる状態になっています。

Nexus5にPCから「hh_repartition+to+2go.zip」を転送するか、コマンドで

adb push hh_repartition+to+2go.zip /sdcard/

と打ち込んでNexus5にリパーティションのZipファイルを転送します。

Nexus5でTWRPのInstallをタップし、転送した「hh_repartition+to+2go.zip」を選んで、画面下に表示されている「Swipe to confirm flash」をスワイプするとインストールされます。

インストールが終わったら、そのままTWRPのAdvanced→Terminalで表示されるターミナルに

modify

と入力すると、パーティションのリサイズが始まります。



9. カスタムROMをインストールする

ReneageOS、crDroidなどがあります。OS本体です。

https://crdroid.net/downloads

ここにアクセスして、Nexus5のDownloadボタンを押すと、Android10とAndroid11があるので選んでダウンロードします。

crDroidAndroid-10.0-20201217-hammerhead-v6.13.zip
crDroidAndroid-11.0-20220617-hammerhead-v7.19.zip

LineageOSの場合は、
https://sourceforge.net/projects/hammerhead-lineageos/files/18.1/
ここからダウンロードできます。


OpenGappsのインストールも続けて行うことができるので、OSインストールは後にして、OpenGappsをダウンロードしておきます。



10. Open GAppsをインストールする

Googleのアプリでプリインストールするものが入っている感じです。

最小構成でもGooglePlayやブラウザ、設定などは入っている、必須のアプリですね。

https://opengapps.org/
ここにアクセスして、
●「ARM」(ARM64ではない)
●「Android11」か「Android10」(入れるカスタムROMと一致するAndroidバージョン)
●「nano」あたり(最小構成にしたい場合はpicoでも可)
という感じで選び、ダウンロードボタンを押してダウンロードします。

Nexus5とPCをUSBで接続し、TWRPの画面にしておけばファイルの転送ができるので、カスタムROMのZipファイルとOpenGappsのZipファイルを転送します。


TWRPのInstallで、カスタムROMのcrDroidを選んで、「Swipe to confirm flash」をスワイプしてインストールします。
終わったら、続けてOpenGappsを選んで同じようにスワイプしてインストールします。

(2つのZipは一気に選ぶこともできます。カスタムROMのZipを選んだ後に「Add more zips」のボタンを押して、OpenGappsのZipを選ぶと、2つ連続でインストールされます。)



11. OS起動

OpenGappsまでインストールが終わったら、再起動するのですが、このときに
「Swipe to Install TWRP App」をスワイプして再起動してしまうとcrDroidの場合はホルスの目のロゴのまま止まってしまいます。「Do Not Install」のボタンで再起動します。

crDroidの場合はほぼ待ち時間なしでホルスの目の下にCRDROIDと表示されてセットアップ画面が出ました。



ちなみにpicoとかnanoの違いがどんなものか少し比較してみた感じをメモしておきます。
●pico
・カメラ
・カレンダー
・ギャラリー
・ファイル
・ブラウザ
・メール
・メッセージ
・時計
・設定
・電卓
・電話
・連絡先
・AudioFX
・Music
・Playストア

●nano(picoに以下を追加)
・Google

Googleアプリが入っているかどうかの違いだけでした。
細かい部分は他にもあるかもしれませんが。