2020年2月16日日曜日

ボイチェンソフト4選(低遅延かつピッチとフォルマント個別設定まで)

ボイスチェンジャーを使うと、男性が女性のような声、女性が男性のような声を出せます。

また、性別を変えなくても、声の特徴を変えることができます。

こんなときに使えます。

  • バーチャルYouTuberが性別を変えて動画を撮る。
  • オンラインゲームのボイスチャットに聞き専として参加していたけど、チャットをうつのがめんどうになってきた。ボイチャで話さないとオンラインゲームの操作が止まってしまうのでボイス必須。だけど生の声を聞かれたくない。
  • Youtubeに投稿する動画に声を入れたいけど、ボイスチェンジャーを使って声を変えたい。


ソフトによっては特殊エフェクトもあり、面白いものもありますが、ここでは実用的なものを紹介します。

実用的なボイスチェンジャーは、「ピッチ」と「フォルマント」を個別で調整できるもので、なるべく「低遅延」なものがいいと思います。

定番ソフトから、低遅延かつピッチとフォルマント個別設定可能なものまで紹介していきます。

1.恋声

おそらくボイスチェンジャーで検索して出てくる定番ソフト。
http://koigoemoe.g2.xrea.com/

「M→W」というボタンを押すだけでピッチ200%(+12)、フォルマント126%(+4)になり、
「W→M」を押すだけでピッチ50%(-12)、フォルマント75%(-5)になる。
ピッチとフォルマントを個別で調整でき、4つの設定保存ができるので簡単に使えて実用的です。

自分の声と変換後の声の時間差があるので、ボイチェン後の声を聞きながらしゃべるのは難しいです。
ウィンドウを最小化できないので、画面のどこかにずっと表示されます。
(他のウィンドウの裏側に隠すことは可能。)

私は最初、この恋声を使ってオンラインゲームのボイチャに参加していました。
ただ、声が遅れて聞こえるため、しゃべりにくいです。
変換後の声を聞いておかないと、素の声になってボイチャに流れてしまったり、ソフトが止まって相手に声が届かなくなる可能性があるので、自分の声が聞こえる設定にしています。

2.バ美声

こちらもYoutubeなどで紹介されていて定番ソフト。
https://halfsode.booth.pm/items/1177717

「音の高さ」がピッチ、「声の質」がフォルマントです。
ピッチは100~150%、フォルマントが80~120%なので、
範囲が狭く、あまり声を変えることができません。
ピッチを下げることもできないので、女性が男性の声になることもできません。

遅延は少ないので、自分の声をボイストレーニングで鍛えてから補助としてボイチェンを使う方向けです。

ボイストレーニングをしないと声があまり変化しないため、最初から使う対象からはずれてしまいました。
ガラガラ声にならないようにしゃべるくらいは自分で工夫しますが、ずっと高い声でしゃべるのは負担になると思うからです。

3.Gachikoe! Core

こちらも比較対象として定番。
https://booth.pm/ja/items/1236505

ピッチとフォルマントをスライドバーで設定することができます。
恋声を使ったことがあればだいたい分かると思います。
恋声よりは遅延が少ないので、遅延が気になっているならこちらがおすすめかなと思います。声の大きさも変えられます。
ピッチ75~200%
フォルマント75~200%

恋声で遅延が気になっていたときに探して見つけたのがこのGachikoe! Coreです。
一時期オンラインゲームのボイチャで使っていました。恋声より遅延が少ないです。
バリバリ言うようなノイズが乗りやすいのであまり音質がいいとは思いませんでしたが、ボイチャ程度ならいいかなという感じで使っていました。ささやき声や息の音など、声以外の音が入ったりすると変な音に変換されて出てきます。

4.ClownfishVoiceChanger(RoVeeプラグイン追加)

Youtubeでたまたま出てきた動画で紹介されていました。マイナーなほうかなと思います。
https://clownfish-translator.com/voicechanger/

これは、ダウンロードしてただ使うだけだと、10種類くらいのエフェクトと、「カスタムピッチ」が使えるだけの状態です。カスタムピッチではピッチだけを変えることができるので、フォルマントの調整ができません。一見これだと実用性のないソフトです。

ですが、VSTというプラグインを使うことができます。
https://clownfish-translator.com/vst/index.html
「Program Files (x86)\ClownfishVoiceChanger\vst」フォルダにVSTのdllファイルを入れるとプラグインを使えます。

RoVeeというプラグインはVSTの形式なのでClownfishで使えます。
https://www.g200kg.com/jp/software/rovee.html
RoVeeは32bitのVSTなので、Clownfishを32bitVST対応版でインストールして、RoVeeのdllファイルをvstフォルダに入れます。

ClownfishVoiceChangerは遅延がかなり少ないです。Gachikoeよりも遅延が少ないので、声を聞きながらでもしゃべりやすいです。ノイズも少ないです。

RoVeeプラグインは、ピッチとフォルマントを個別で調整できます。
ピッチは-12~12、フォルマント-100~100
恋声換算すると、ピッチ50~200%、フォルマント50~200%です。たぶん。

Clownfish自体の設定は、「Clear effect」を選んでおくことで無変換として、RoVeeのプラグイン側でピッチとフォルマントを変えます。

プログラムはタスクバーに入って最小化されるので、邪魔になりにくいですし、起動していることも確認しやすいです。

Gachikoeで若干ノイズが入るのが気になっていたのと、遅延もまだ気になるレベルだったので、さらに遅延が少なくてノイズも少ない組み合わせをフリーソフトのみで見つけることができました。
私の場合は、ピッチ&フォルマントの個別設定が使いたい範囲まであって、ノイズと遅延の一番少ないClownfishVoiceChanger+RoVeeが一番いいという結論になっています。

出力されるデバイスが挿しているマイクと同じデバイス固定になるので、ソフトを起動し忘れたりソフトがエラーで停止すると生の声が流れてしまう可能性があります。
ボイチャやライブ配信でそれが起きると事故ですねw
他のソフトはYamaha NETDUETTOなどに流すことができ、プログラムが止まったら声も出なくできるので聞かれたくない声が流れないという意味では安全です。
YouTube投稿用などの録画なら、声だけ撮ってる場合はBGMを乗せる前に音声データを抽出して変換をするとかすればリカバリーできますね。ゲームの音声が入っている場合などはもう修正効きませんが。




低レイテンシ、低ノイズ、ピッチ フォルマントの個別調整がそろっているソフトを無料で使いたいならこの組み合わせがいいかなと思います。

ピッチとフォルマントの限界比較

恋声
ピッチ25~400%
フォルマント50~200%

バ美声
ピッチ100150%
フォルマント80120%

Gachikoe! Core
ピッチ75~200%
フォルマント75~200%

RoVee
ピッチ50~200%
フォルマント50~200%

バ美声は範囲が狭いですね。
恋声のピッチはかなり高いところまで上げられますが、女声にするだけならそこまで必要ではないです。
女性が男声にするときにGachikoeのフォルマント75%はもしかしたら狭いかもしれませんので、たりない場合は50まで下げられる恋声かRoVeeでなら範囲が広くなります。

私の声の場合、だいたいピッチが200%で1オクターブ上げ、フォルマントが130~150%くらいがいいかなと思いましたので、バ美声以外の3つが使えて、現在は遅延の一番少ないClownfishVoiceChanger+RoVeeが一番いいという結論になっています。


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